乙4の試験概要|科目・問題数・合格基準・受験料・申込み方法
資格3分 編集部|2026年11月8日 更新
この記事は、試験を実施している一般財団法人 消防試験研究センターの案内をもとに、乙4を受ける前に知っておきたいことを順番にまとめたものです。制度は変わることがあるので、申し込む前には必ず公式サイトでも確認してください。
試験範囲の問題を無料で解いてみる乙4とはどんな資格?
危険物取扱者は、消防法で定められた国家資格です。免状の種類は甲種・乙種・丙種の3つで、乙種はさらに第1類〜第6類に分かれます。乙種第4類が扱えるのは第4類の危険物(引火性液体)で、ガソリン、灯油、軽油、重油、アルコール類、動植物油類などが含まれます。
製造所や貯蔵所、ガソリンスタンドなどの取扱所では、危険物取扱者でない人が危険物を扱うには、甲種または乙種の危険物取扱者の立会いが必要です(消防法第13条)。そのため、乙4は危険物を扱う多くの職場で求められています。職場の例は乙4で就ける仕事で紹介しています。
受験資格
乙種と丙種には受験資格がなく、だれでも受験できます。年齢・学歴・実務経験は問われません。国籍も関係ありませんが、問題文は日本語だけです。
甲種には受験資格があり、化学に関する学科を卒業した人や、乙種の免状を取ってから2年以上の実務経験がある人、決められた組み合わせで乙種の免状を4種類以上持っている人などが受けられます。
試験科目と問題数
| 科目 | 問題数 | 合格ライン(60%) |
|---|---|---|
| 危険物に関する法令 | 15問 | 9問 |
| 基礎的な物理学及び基礎的な化学 | 10問 | 6問 |
| 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 | 10問 | 6問 |
| 合計 | 35問 | — |
科目ごとの中身は、要点ページで1ページずつ確認できます:法令/物理・化学/性質・消火。
試験の方法と合格基準
- 方式:筆記試験。解答はマークカードに記入します。実技試験はありません。
- 形式:甲種・乙種は五肢択一式(丙種は四肢択一式)。
- 試験時間:乙種は2時間(甲種2時間30分、丙種1時間15分)。科目免除を受ける人は短くなります。
- 合格基準:試験科目ごとの成績が、それぞれ60%以上。
- 途中退室:試験開始から35分間は退室できません。
科目免除
すでに乙種の免状を1つ以上持っている人が別の類を受けるときは、「法令」と「物理・化学」が免除され、「性質・消火」の10問だけを35分で解きます。免状は全国共通なので、別の都道府県で受けても免除は使えます。乙4を取ったあとで他の類を足していく人が多いのは、このしくみがあるからです。
ほかにも、火薬類の免状を持っている人は第1類・第5類で一部の科目が免除されるなどの決まりがあります。くわしくは公式の「試験科目及び問題数」のページを確認してください。
受験料(試験手数料)
| 種類 | 試験手数料 |
|---|---|
| 甲種 | 7,200円 |
| 乙種(第1類〜第6類) | 5,300円 |
| 丙種 | 4,200円 |
いずれも消費税は非課税。一度払い込んだ手数料は返還されません。合格後の免状の交付にも、別に手数料(新規交付は2,900円)がかかります。
試験日程の調べ方
危険物取扱者試験は、消防法にもとづき都道府県ごとに実施されます(実際の試験事務は消防試験研究センターの各支部が行います)。試験日や回数は都道府県によって違うため、全国共通の「試験日」はありません。
- 消防試験研究センターの「試験日程(全国一覧)」を開く。
- 受けたい都道府県を選び、試験日・会場・受験申請の受付期間を確認する。
- 受付期間内に申し込む。受付期間を過ぎるとその回は受けられません。
受験地は住所に関係なく選べるので、近くの県のほうが早く受けられる場合もあります。申請は受験したい都道府県の支部(東京都は中央試験センター)に対して行います。
申込み方法
電子申請(おすすめ)
消防試験研究センターのホームページから申し込みます。受付期間中は24時間申し込めます(システムの保守中を除く)。願書を取り寄せたり郵送したりする手間がありません。手数料はクレジットカード、PayPay、メルペイ、コンビニ払い、ペイジー(ネットバンキング・ATM)で払えます。
書面申請
各支部の試験案内に入っている受験願書を使って申し込みます。願書は郵送で取り寄せることもできます。提出は受付期間内に、窓口よりも郵送が案内されています。
同じ試験日に電子申請と書面申請を重ねて申し込むことや、同じ種類の試験を2回以上受けることはできません。
当日の持ち物と注意
- 写真を貼った受験票
- 鉛筆またはシャープペンシル(HBかB)
- 消しゴム
試験会場では、電卓、定規類、スマートフォン、携帯電話、スマートウォッチなどは使えません。会場へは公共交通機関で行くよう案内されています。
合格発表から免状の交付まで
- 合格発表:正式な発表は、合格者への試験結果通知書と、決められた場所での受験番号の掲示で行われます。ホームページの合格発表はサービスとして行われているものです。
- 試験結果通知書:受験者全員に、合否と科目ごとの正答率が書かれた通知書が届きます。不合格でも、どの科目が足りなかったかがわかります。
- 免状の交付申請:合格したら、受験した都道府県の支部(東京都は中央試験センター)に免状の交付を申請します。手数料は2,900円です。免状は都道府県知事が交付し、全国で有効です。
免状を受け取ったあとも、写真は10年ごとに書換えが必要です。危険物の取扱いに従事する人には、定期的な保安講習の受講も義務づけられています。これらの決まりは法令の要点やよくある質問にまとめています。
申込みから免状までの流れ
| 段階 | やること |
|---|---|
| 1. 日程を決める | 全国一覧で、受けたい都道府県の試験日と受付期間を確認 |
| 2. 申し込む | 受付期間内に電子申請(または書面申請)。手数料5,300円を払う |
| 3. 受験票を準備 | 受験票に写真を貼る。集合時刻と会場を確認 |
| 4. 受験 | 2時間・35問。電卓やスマートフォンは使えない |
| 5. 合格発表 | 試験結果通知書が届く(合否と科目ごとの正答率) |
| 6. 免状の申請 | 受験した都道府県の支部へ。手数料2,900円 |
受付期間は試験日より前に設定されていて、過ぎるとその回は申し込めません。「受けたい日」が決まったら、まず受付期間を確かめるのが先です。勉強は申し込んだ日から始めて、試験日までの日数に合わせて計画を立てましょう。
不合格だったら
試験結果通知書には科目ごとの正答率が書かれているので、どの科目が60%に届かなかったかがわかります。足りなかった科目を中心に復習し、次の試験日に申し込みましょう。乙4は都道府県ごとに試験が行われるので、ほかの県の日程も含めて探すと、早めに再挑戦できることがあります。合格率や難しさの目安は乙4の難易度と合格率で紹介しています。
よくある質問
乙4の受験料はいくらですか?
乙種の試験手数料は5,300円(消費税非課税)です。一度払い込んだ手数料は返還されません。
住んでいる都道府県以外でも受験できますか?
できます。居住地にかかわらず、希望する都道府県で受験できます。申請は受験したい都道府県の消防試験研究センター支部(東京都は中央試験センター)に行います。
乙4の試験日はいつですか?
試験日は都道府県ごとに決められていて、回数も地域によって違います。消防試験研究センターの「試験日程(全国一覧)」で、受けたい都道府県の日程と申請の受付期間を確認してください。
まとめ
乙4は、受験資格なし・35問・科目ごとに6割で合格の試験です。まず全国一覧で受けたい都道府県の日程と受付期間を確かめ、電子申請で申し込みましょう。申し込んだ日から、毎日少しずつ問題にふれておくのがおすすめです。進め方は乙4の勉強法を参考にしてください。